山行日 1990年1月27日~28日
メンバー (L)山本(信)、金子、井上(博)、斎藤、荒川、別当、飯島
1月27日、中央線普通列車で塩山に向かった。山行計画表に「初心者のあなたも一緒いかが」との文句と、やはりいろいろやってみたく、今回初めて ice climbing に参加した。メンバーはリーダーの山本さんと金子さん、井上さん、斎藤さん、荒川さん、別当さんと私でした。
塩山駅の待合所で2~3時間眠る。夜明けと共に行動を起こし、タクシーで西沢山荘まで入る。そして歩き出す。と中危なそうな落ちかかっている橋を渡り、ミシミシ音のする薄情な氷の上を度り(何人かは冷たい川の中に真冬だというのに足をつっこんでいた)深そうな釜にずり落ちそうになりながら乙女の沢出合いに着く。テン卜を張り、これからすぐ行くと言う。私はなにしろ訳もわからず、言われるままハーネスをつけ、カラビナをつけ準備を終えると、両手にバイルをもちみんなの後を追った。取り付きで金子さんが登り方を教えてくれ、またリードしてもらい、何とか上に動いていった。バイルを力一杯にぎりしめていたせいか、手が冷たくなり、また、ピックで刺さるよりも、ぶっかき氷を作っているほうが多かったように思う。乙女の滝をようやくはい上がり、どうにか大滝までたどりつく。この大滝は傾斜が急なところがあり、どうしても先に進めないところがあった。その時に井上さんからアイゼンワークの指示をもらい、やっとの思いで登り切ることができました。上ってから下を見下ろすと本当にこんなとこを登ったのか私もすげえことやるなと。降下はけんすい下降でエイト環なる便利なものを使い降りることができました。下にたどりつく前に星が輝きだし、そんな中を行動するのも初めての経験でした。三峰ではよくあることだよと教えられた。夜の食事はカレーであった。腹一杯たべ、少々酒を飲み寝た。
翌、28日、今度は西ノナメ沢に行った。ここは上部を除き雪に埋もれていた。上部の傾斜はきつかったけど何回か上がり下りした後、1時ごろひきあげテントを徹収し、と中斎藤さんのミカンを食べ(これがまたうまかった)東沢山荘についたのが午後3~4時ごろだったと思う。ビールを飲み、ソバを食い塩山にタクシーで向かう。八王子でみなと別れ無事帰った。
今回の山行ではザイルワークをしっかり覚えないといかんなあとまだまだ覚えることがたくさんあるなとの感を深くした。来年は是非とも道具を買ってまたやりたいなと思いました。
追記、1月27日、28日、両日共天気に恵まれ快適な山行であった。