山行日 2020年11月28日~29日
メンバー (L)千葉(快)、鈴木(一)、野畑、梅田、高橋(祐)
【11月28日】記録:野畑
朝8時に青梅駅前モスバーガー集合。密にならないようスペースを空けられた机をくっつけ、快晴リーダーが準備してくれた地形図で、まずは尾根地形・沢地形の確認方法と磁北線の引き方、距離の計測、コンパスの使い方を学ぶ。その後チェックポイント入り地図を広げ、本日の読図コースを確認し、いざ青梅駅前を出発!と、ここで私のコンパスが何やらおかしい。南北が完全に入れ替わっている。こんなことがあるんだと驚きながら、鈴木課長が持っていた予備を借りてスタートした。
駅から第1チェックポイントまでの区間は、車道伝いに歩けば本来10~15分ほどのルート。しかし、藪好きメンバーたちはもちろんそんなルートを辿るわけがない。地形図を見ながら「地形図上の登山道沿いにこのルートで行けるのでは?」と算段を立て山道へ入る。立派な登山道の短い橋下から、道路へと続く登山道がある、はずだった。しかしそこは地形図上のハナシで、実際は薄い踏みあとしかない。辿っていくと、どうやら踏み跡は先まで山斜面をトラバースしているようで、目的の道路に下りられるかどうかわからない。そうこう言っているうちに、第1チェックポイントのそばまで来てしまったので「まー、下りられそうなところから道路に下りようか」ということになった。道路が見えるくらい近くのゆるい沢地形を下りていくと、なんとその先はコンクリートブロックの壁になっていた。道路に下りるためには、その壁を下りなければいけない。使う予定のなかった補助ロープを使いゴボウで下りる。1時間以上を費やし、ようやく第1チェックポイントに到着した。本日は15時までに青梅を出発し世附川ロッジまで移動しなければならない。急ぎ第2チェックポイントへと向かった。
これ以降は順番にひとり一区間を担当し進む。しばらくの間ポイントは林道沿いで、難なくクリア。地形図上では途中で林道が途切れているが、実際は先までずっと林道が続いていた。開拓されたせいで目的の二股の沢地形探しが難しい。しかしそこは高橋さんがシャープに見極め、沢筋に降り立った。
次のポイントは沢の中にある。細い沢筋を歩いて繋ぎ、最後は沢を詰めて登山道へ合流した。続くポイントは登山道上だと思って「ファイナルアンサー」と快晴リーダーに言ったら、いや違うと言われる。どうやらリーダー的には、その横の小ピークを指していたようだ。そんな感じで、登山道から外れ草をかき分けポイントを探すこと数回、送電線を頼りに探して通過してしまい戻ること1回。三方山に到着し、ようやくバリエーション尾根での下山となった。待ってましたとばかりに草木を縫って進むのを、子カモシカが物好きなやつらが来たといわんばかりに眺めている。等高線に現れない10m未満の地形や、尾根がぶつかる地形を読むときのポイントなどを教わりながら、21個のポイントを無事クリアし、予定より早く石神駅へ着いた。
車移動の途中梅田さんを拾い、世附川ロッジでは鈴木課長の豪華肉祭りとドラム缶焚火で大盛り上がりだった。
改めて読図をしてみると、登山道でもいろいろな発見があってとても面白かった。快晴リーダー、これからの山行に役立てます。
【11月29日】記録:梅田
楽しみにしていた読図。しかし、直前で仕事が急激にたてこんできた。土曜朝からの参加が難しくなり、快晴さんに無理を言って土曜夜の宴会から参加させてもらうことにした。そして最高の肉祭りを堪能した後、気持ちよく眠りについた。
4:30にアラームが鳴るが、二日酔いだし睡眠不足だしで体が動かない。無理やり体を起こして、まずは昨日の肉祭りの残骸の片付けをする。朝食はすーさん作のトマトリゾットとポテトサラダ。トマトリゾットが二日酔いの身体に優しく染み渡る。食べ終わる頃にようやく目が覚めて気力が湧いてきた。
ロッジから移動してすぐの林道ゲートに車を止めて準備をする。読図スタートの前にコンパスの使い方を簡単にレクチャーしてもらう。ふむふむ。なんとなくわかった気がする。快晴さんが準備してくれたチェックポイント入りの地形図を手にして読図スタート!
今日の目標は椿丸。私はその存在を全く知らなかったが、丹沢最後の秘境と言われているらしい。秘境って一体どんなところなんだろうとワクワクしていたら、藪があるとの情報。テンション高めの藪好きメンバーを片目に、私一人だけややテンションが下がる。
とは言え、読図を開始するととっても楽しい!このカーブを曲がったところで右から尾根が出てきて~と地形図から想像して、想像通りの地形が実際に現れると、とても嬉しい。そして今まで意識していなかった尾根や谷がきちんと見えてくる。これまでは、地形図をただ見ていたつもりになっていただけなんだと気づかされた。
地形図では、登りの途中までが林道になっていて、そこから先の登りと下りは道なき道となっている。ついに地形図上で林道が終わる地点まできた。いよいよ秘境のはじまりか?と思ってドキドキしながら、進行方向を確認する。「・・・あれ?」ピンクテープがあらゆるところについているし、木が伐採されてわかりやすい登山道がつくられている。しかも、椿丸の方向を示す看板まである。結局、下山するまでの道中にはピンクテープやその他のマークがたくさんついていた。椿丸はすっかり秘境ではなくなっていたのだ。しかし、藪がきれいさっぱり刈りとられていたことは、他のメンバーには申し訳ないが私にとっては嬉しい誤算だった。
そんなわけで、藪との格闘もなく、穏やかな秋の山で、ほとんど間違えることなくスムーズに読図ができた。読図としての難易度は想定よりも下がってしまったけれど、とても勉強になったし、他の種類の山行とは一味違った面白みがあった。これを機に、これまであまり興味のなかった低山バリハイを読図しながらやってみたい。
快晴リーダー、地形図の事前準備など諸々ありがとうございました!
【11月28日】 | 青梅駅(8:50) → 第1チェックポイント(10:30) → 登山道合流(12:00) → 三方山(12:50) → 石神駅(14:00) |
【11月29日】 | 林道ゲート(6:30) → 椿丸(10:30) → 林道合流(13:30) |